「食」への多様な視点が交差しひと皿の向こうに立ち上がる風景
群馬県・前橋市の美術館「アーツ前橋」で2016年10月〜2017年1月に開催される展覧会「フードスケープ」展のコンセプトブック。展示作家の作品を中心に、専門家による解説や書籍からの引用、食にまつわる年表、「フードスケープ」を広げるためのブックリストなど、食にまつわるものごとを[自然/社会/文化/変容/身体/とりこむ]という6つのカテゴリーからご紹介。ひと皿の料理ができあがるまでの”向こう側”への想像力を刺激され、視野が広がる1冊です。
ひと皿の向こうには私たちが見えない世界が広がっています。「食」にまつわるさまざまなものや事柄を「自然」「社会」「文化」「変容」「身体」「とりこむ」の6カテゴリーに分類し、それぞれのキーワードを文章やビジュアルでご紹介。「フードスケープ」展の展示作家8名のコメントや作品を構成したページ、有識者6名による書き下し原稿、さまざまな書籍の文章やビジュアルで構成。食にまつわるタイムラインや「フードスケープを広げるための」ブックリストも収録しています。この一冊で、あなたの「フードスケープ」がぐんと広がります。
◇著者プロフィール
アーツ前橋
企画展や収蔵品の展示を行う2013年に開館した、群馬県前橋市の公立美術館。商業施設を改修し、ゆるやかな曲線を描く白いパンチングメタルとガラス面で覆われた開放的なデザインとなっており、展覧会のほか、参加・対話型のプログラムを中心とした事業を行っている。
◇目次
『フードスケープ』によせて 住友文彦(アーツ前橋館長)
マインドマップ
◆自然 Nature
Practice 01: 鞍田 崇「食と自然と僕らの時代」
Practice 02: 岩間朝子
Practice 03:ワプケ・フェーンストラ
Recipe: 塩の結晶のスープ
Recipe: 太陽の光を飲む
土壌/ミミズ/微生物/蜂/ハーブ/循環/多様性/種/根/旬
◆社会 Society
Practice 04: 森岡祥倫「食の倫理とフード・システムの未来」
Practice 05: マシュー・ムーア
Practice 06: フェルナンド・ガルシア・ドリー
所有/緑の革命/農法/農薬/品種/消費者/大豆/贈与/パーマカルチャー/加工食品/新しい流れ
◆文化 Culture
Practice 07: 原田信男「美味の背後にある時間」
Practice 08: 風景と食設計室 ホー
Recipe: 小豆粥
百姓/農業/農事/酒/箸/味噌/冷蔵庫/風土
◆変容 Transform
Practice 09: 石倉敏明「『外臓』の風景」
Practice 10: 南風食堂
Recipe: 自家製酵素
発酵/麹菌/料理/火/鍋/手
◆身体 Body
Practice 11: 稲葉俊郎「愛の海に溺れながら、からだは生きている」
Practice 12: ジル・スタッサール
Recipe: ふたつの野蛮なレシピ
栄養素/塩/細胞/美味/テクスチャー/食欲
◆とりこむ Assimilate
Practice 13: 住友文彦「労働、生産、共食、そして欲望が混じり合うフードスケープ」
Practice 14: 中山晴奈
くらし/家庭料理/安心と安全/共に食べる/郷土食/殺生/境界/素材/感謝
ブックリスト/作家プロフィール/クレジット/展覧会概要
その他のアイテム
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