すこやかに生きるってなんだろう?
親しい人たちの病や死を経て、自分自身のこころとからだを知る大切さに気付いた著者。手を介して人々を癒やす「手あての人」との出会いや、整体、アロマセラピー、自然療法など、からだをめぐる旅と出会いの記録を綴った一冊。
身近な人の病や死をきっかけにさまざまな施術家や自然療法に出会い、心身ともに救われてきたという著者が、自らの体験をもって綴るエッセイです。病気になったから病院へ行く、具合が悪いから薬を飲む、それだけではなくふだんから自分に関心を向けることが大切だと語り、その手伝いをしてくれる自分にとっての「主治医」=「手あての人」を持つことを、著者は提案しています。整体、気功、アロマ、フラワーレメディ、アーユルヴェーダなど、自分で取り入れられるセルフケアのヒントにもなる一冊。施術家の情報やおすすめの本も紹介しています。
●「旅のはじまり」より
・・・ここで、わたしが人の死とか命とか、深遠な世界を哲学的に語りたいわけでもない。語れるわけでもない。ただ、この数年のわたしの経験とその日々のなかで感じたこと、こころとからだをみつめることで見えてきた可能性、そして人を「手あて」するという仕事をしている方々との新たな出会い。その彼らから学んだ考えや施術家としての物語を書くことで、だれかが自分の内側へ目を向けるお手伝いができればいいな、と思う。そして、病院の先生以外に、自分のからだのことやこころのクセを知っていてくれる「主治医」=「手あての人」を持っていると、ちょっとだけ安心して忙しい毎日を駆け抜けることができるよ、と伝えたい。
そして思う。自分のからだを知ろうとすることもまた、旅だなあ、と。
Take a Body Journey! ここちよい旅をしましょう。
◇著者プロフィール
1975年埼玉県生まれ。女子美術大学卒。2000年より、全日空機内誌『翼の王国』編集部にて、取材・執筆の仕事に就く。2006年より、フリーランスとして「旅とひと」をテーマに、雑誌、広告等で執筆、冊子の編集に携わる。今までの主な仕事に、雑誌『Ku:nel』(マガジンハウス)、『旅』(新潮社)、『七緒』(プレジデント社)等。福岡県北九州市発行の冊子『雲のうえ』、佐賀県と長崎県が共同で発行する観光情報誌『SとN』の編集・執筆。著書に『もものじてん』(すえもりブックス)、『マーケット日和』(アノニマ・スタジオ)、『旅のかけらの残し方』(アスペクト)がある。2018年に「こころとからだを旅する」をテーマにしたWEBサイト「Hōʻailona(ホーアイロナ)」を立ち上げ、心身ともにすこやかで美しく生きるために必要な知恵を、自然療法家やセラピストなどの仲間とともに発信している。
hoailona.com
◇目次
旅のはじまり
第1章 からだの旅に出る。
言葉の代わり/感応するからだ/猫が教えてくれた自然療法/五十肩の出会い/からだはたのしい/からだの力を信じてみる 原禎子さんのこと/薬草のブーケ/山形と新潟の旅/治ることは自然/手あてごっこ/満てる
第2章 自然が教えてくれること。
諏訪へのお誘い/からだで読む/場を持ち、植物と向き合う 樫田幸枝さんのこと/バッチフラワーレメディとの出合い/フラワーレメディとメンタルコーチ Sakura Sumida Leeさんのこと/アーユルヴェーダとの出合い /宇宙の片隅にて 安藤るみ子さんのこと/ワイマナロのダグラス/抱きしめる
第3章 からだが先か、こころが先か。
ホーアイロナのひらめき/ひとりの医師が語ること 稲葉俊郎さんの言葉を読んで/海とのりちゃん 源田永子さんのこと/東京グラウディング/自然界から知恵をもらう 中山晶子さんのこと/旅するハーバリスト Alysaさんのこと/ホーアイロナと仲間たち/わたしのデトックス/京都再訪/教えて、禎子ママ
おわりのはじまり
本書に登場する施術家/旅の途中で読んだ本の一部