高知の山のふもとに暮らす翻訳者・服部雄一郎とその家族の無理なく楽しむ、シンプルで心地よい暮らしのはなし。
『ゼロ・ウェイスト・ホーム』訳者による、持続可能な暮らしのノウハウや生き方を綴ったエッセイ&生活実用書。ゴミ、プラスチック問題に精通しているからこその、無理なく楽しく取り組む方法やアイデアが満載。それぞれの暮らしに合ったヒントが見つかります。
『ゼロ・ウェイスト・ホーム』をはじめ環境系の翻訳を手掛ける服部雄一郎氏。環境に配慮した「ゼロ・ウェイスト」や「プラスチックフリー」の実践的な取り組みや暮らしぶりが、メディアでもたびたび紹介されています。服部さん夫妻が大事にしているのは、社会の仕組みのせいにしたり、個々人の“使命感”に期待したりするのではなく、一人ひとりが「無理なく、楽しんでできることを見つけて、続けていく」その姿勢。本書では、読者の実際のアクションにつなげてもらえるようなアイデアや、生き方・考え方のヒントをご紹介しています。
◇著者プロフィール
服部雄一郎(はっとり・ゆういちろう)、服部麻子(はっとり・あさこ)
夫・服部雄一郎、妻・服部麻子(ともに1976年生まれ)、長男(高1)、長女(小5)、次男(小2)の5人家族。アメリカ、南インド、京都を経て、2014年に高知県に移住。
雄一郎:神奈川県葉山町役場のごみ担当職員として、ゼロウェイスト政策に携わる。訳書に、『ゼロ・ウェイスト・ホーム』(アノニマ・スタジオ)『プラスチック・フリー生活』(NHK 出版)、『ギフトエコノミー』(青土社)など。
麻子:野草茶のブレンドを手掛ける。
一家の環境に配慮した「ゼロウェイスト」や「プラスチックフリー(プラフリー)」の実践的な取り組み、循環や持続可能性を意識した暮らし方がメディアで紹介され注目を集めている。今後ゲストハウスなども運営予定。
◇目次
はじめに
サステイナブルに暮らす10のトピックス
家族年表
1章 食のこと
2章 台所まわり
3章 家事も循環
4章 買う・持つ・もらう
5章 お菓子とお茶とギフト
6章 なりわい ―仕事とお金―
7章 体と心と身だしなみ
8章 子育て
9章 暮らしと社会を考える
おわりに
◆読者はがきから
おふたりの紡ぐ文章が和やかで、読んでいて落ち着きました。ムリをせず楽にサステイナブルな生活を楽しんでおられるところが素敵だと思いました。工夫することで豊かな日常を築くことができ、たまにある贅沢を存分に楽しむ。そんな暮らしをしたいです。
地球に優しくすることは、自分を大切にしているように感じられ、とてもいいと思いました。
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夫婦ふたりで書かれていることから、得意・不得意や性格もわかりやすく、暮らし全般について(とくに子どもとの事まで)心地よくを大切にしていることがとても伝わりました。
各章の小さなアクションもいいですね。私なら何しよう?と毎日がこれまでより少し視点が変わって暮らしに風が通った感じ。
素敵な本を書いてくださりありがとうございます。できていないこと、やれることがたくさんあるー!と焦らず、少しずつでもとりいれて我が家の「心地いい」を探りたいです。
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等身大で、背のびしたふうでもなく、自分もやってみようと思いました。
『サステイナブルに暮らす』ではなく『サステイナブルに暮らしたい』の意図がよく理解できましたし、お二人のお人柄が文に表れていて好感がもてました。誰のことも否定しない優しさ、その立場であれば、その気持ちも理解するか、やり方を工夫してみませんか?というメッセージ、つまり母親なら、子育てのシーンでいつもよりゴミがでるかもなら、違う場面で工夫するのはどうか、ということと受け止めています。
表紙のお写真がばつぐんに印象的です。ゴミと思えない、すごい力だと思いました。ゴミと思うのは自分次第ですね。ありがとうございました。
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とても読みやすく、自分の生活にも取り入れたいと思えるモノ・コトばかりでした。WECKのキャニスターとへちまは早速使っています。コンポストも始めたいと考えています。
今までは、ゴミをちゃんと分別しようという意識でしたが、いかにゴミを出さずにすむかが大事だと気付かされました。これからも服部さんの暮らしを参考にしていきたいです。
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