


森に住むキツネは、夜空にかがやくたったひとつの星がともだち。ある日、その星がいなくなり、さみしくてたまらないキツネは、勇気をだして星を探しに出かけます。さよならがはじまりになる、心温まるストーリー。贈り物にぴったりな、布貼り装丁の美しい絵本。
2019年第10回ようちえん絵本大賞受賞!
◆読者はがきから
友人からプレゼントしてもらった本なのですが、その外装の美しさ、絵の繊細さ、物語のあたたかさにうっとりしました。子どもにとっては途中少し怖いところがあるようですが、楽しく優雅な気持ちで読むことができます。素敵な絵本をありがとうございます。
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ふと立ち寄った催事で目に留まりました。好きな紺色であったこと、好きな動物のキツネであったこと、装丁がとても美しく重厚であったことにひかれて手に取りました。そして、読んだ後とても優しく温かい気持ちになり購入しました。
忙しい日常の中で、どれくらいの人が顔を上げ空を見上げているのでしょう。とても大切な事のような気がします。
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2歳の女の子にはまだ早いかと思いましたが、近ごろ絵本の長文も聞いているようになったので読んでみたら、これが何度もくりかえし読んで欲しいと言い、今では暗唱しています。特にこがね虫の「ひた ひた ひた」は必ず声を合わせて一緒に楽しんでいます。また、外から枯葉を拾い集めてきて、キツネの目覚める真似もしています。ごっこ遊びまで発展してきました。
印刷の色の変わり方も大好きで、自分でめくって見比べています。いい本に出会えました。著者さんに感謝をお伝えください。
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昨年11月に主人を亡くしました。3か月間引きこもりの生活が続き、まわりの支えもあって3月に仕事復帰しました。3月9日に出張先のホテルライブラリーカフェのコーナーでこの絵本を見つけました。
キツネと星がまるで私と主人のようで、涙が出ました。翌日すぐに書店に行き、とりよせて送ってもらいました。
あれから3週間が経ちますが、星の存在を確かに感じながら、キツネのように少し強くなれたかな…
「さよならがはじまりになる」
感じる心を大切にしたい。
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