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◆こわい から おもしろい
「耳なし芳一」「雪女」など10話を新訳で
小泉八雲が日本各地のこわくて不思議な話を妻のセツから聞いて綴った、こわくておもしろくてうつくしい「怪談」を、新たな魅力でお届けします。
子どもから大人まで読みやすいよう、「怪談」から6篇と、「怪談」と同時期に執筆された「日本お伽話集」から4篇の全10篇を選びました。小宮由さんによる新訳は、朗読や語りに適した耳馴染みのよい日本語をおたのしみいただけます。
また、グラフィックデザイナーの渡邉良重さんによる装画は「見えるもの」「見えないもの」の世界が感じられ、プレゼントにも適した美しい造本となっています。
2025年10月から放送されるNHK朝の連続テレビ小説「ばけばけ」は、小泉八雲とセツ夫妻がモデルに。あらためて、八雲作品に関心が寄せられます。
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「はじめに」より(一部抜粋)
この本の原書であるKwaidan(怪談)は、1904年に、小泉八雲(1850-1904)によって書かれた日本の怪談集です。八雲は、妻の小泉セツからきいた怪談を英語で再話しました。つまり、セツによって語られた日本語の怪談が、八雲によって英訳の本となり、それをわたしが、日本語にもどしたことになります。なんだか、ややこしいですね。
だったら、セツが語った怪談を、そのまま収録すればいいのではないかとおもわれるかもしれませんが、そうもいきません。なぜなら、八雲の再話した怪談の方が、原典のお話よりも、ずっと、おもしろいからです!
小宮由(選・訳)
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◇目次
はじめに
1 雪女
2 ねこの絵を描いた小僧
3 食人鬼
4 お貞の話
5 ちんちん小袴
6 化け蜘蛛
7 むじな
8 団子をなくしたおばあさん
9 ろくろ首
10 耳なし芳一
訳者あとがき
◇プロフィール
作:小泉八雲(こいずみ やくも)
随筆家、日本研究者。1850年、ギリシャ生まれのイギリス人。アイルランドから渡米し、新聞記者になる。明治23(1890)年に来日し、島根県尋常中学校に英語教師として赴任。同年、妻セツと出会う。熊本第五高等学校の教師、神戸での英字新聞記者を経て、東京大学と早稲田大学の教員を務めた。1929年、日本に帰化し、ラフカディオ・ハーンから小泉八雲となった。『知られぬ日本の面影』などの随筆や『怪談』など数多くの作品を通して、開国直後の日本を世界に紹介した。1904年没。
選・訳:小宮由(こみや ゆう)
1974年、東京都生まれ。大学卒業後、児童図書出版社勤務。その後、子どもの本の翻訳・編集に携わる。東京・阿佐ヶ谷で家庭文庫「このあの文庫」を主宰。訳書に『イワンの馬鹿』、『キプリング童話集』、『台所のメアリー・ポピンズ』(以上アノニマ・スタジオ)、『黒い蜻蛉 小説 小泉八雲』(佼成出版社)、『さかさ町』(岩波書店)などがある。祖父は、トルストイ文学の翻訳家であり、良心的兵役拒否者である、故・北御門二郎。
このあの文庫:http://konoano.tumblr.com/
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