緑したたる高知の山のてっぺんで
地球とつながって生きる
陶芸家の小野哲平さんと大自然のなかで暮らしながら、アジアの布で作品づくりを続ける布作家、 早川ユミさん。土と暮らし、からだの声に素直になって、昔の人に思いをはせる。お百姓さんのように、暮らしが仕事、仕事が暮らし。楽しい気持ちの種まきをして、育てるおはなしの一冊です。
◇著者プロフィール
早川ユミ
1957年生まれる。アジアの手紡ぎ手織布、藍、黒檀の実、ラックなど草木染め、泥染めの布、山岳少数民族の布、柿渋で染めた布、リトアニア麻布でちくちく手縫いして、衣服をつくり、あちらこちらで展覧会をひらいている。夫である、陶芸家の小野哲平の薪の窯たきを手伝ったり、種まき、木を植える。アジアの布を探して、家族で旅する。ときどき、セツローさんとのふたり展をひらく。著書に『種まきノート』、『種まきびとのものつくり』、『種まきびとの台所』、『旅する種まきびと』(アノニマ・スタジオ)。
◇目次
まえがき 紅茶の自給自足
●高知の山のてっぺん暮らし
種まきびとの夢みるところ/旅が暮らし 暮らしが旅/高知の山のてっぺん暮らし/木を植える/うれしいからだの育てかた/根っこを、ささえるもの/わたしを紡ぐ、ちくちく/ちくちく仕事の紡ぎかた
●土からうまれるもの
にわとりとつながる、わたし/土からうまれるもの/土に還るもの/やぎのクスクス/わたしの木と根/ひととつながる 呼吸をするように、つながる暮らし/薪を焚く
●地球のうえの台所
地球のうえの台所 わたしの台所/こどもの感じるからだとこころを育てる/うつわと暮らす/たゆたゆとした にちにち/月と暮らす/種としての、わたし/ときどき旅びと
●うねうねごはん
楽しい気持ちを育てる暮らしかた/丹田呼吸法/畑ごはん/うねうねごはん/薪の窯たき/窯たきごはん
●つながりあって生きてゆく
暮らしを紡ぐもの/谷相の弟子/たいせつなもの/音と暮らす/つながりあって生きてゆく/晴一ちゃんのこと/森のおくりもの
あとがき 土と暮らす