「サンタクロースって本当にいるの?」と聞かれて困ったときに、読んでほしい一冊。
むかしむかし、サンタクロースは、子どもたちにプレゼントを配るためにひとりでがんばっていました。時が経ち、子どもの数も増え、ひとりでは出来なくなったサンタクロースは神さまにお願いをして…。「サンタクロースって本当にいるの?」と聞かれて困ったときに、読んでほしい一冊。2014年、フィンランド ビューティフルブック賞受賞。
2021年現在、18か国語で翻訳されています。
トーヴェ・ヤンソンの『ムーミン』シリーズの版元であり、サンタクロースの本場の地であるフィンランドのシュルツ社から2014年に刊行された素敵な絵本が、日本でも発売されました。ひとりではプレゼントを配りきれなくなったサンタクロースは神さまにお願いをして二人になり、それからどんどん増えていき、「あっ! 」と驚くラストがあるストーリー。日本人である著者が20年前からあたためていた作品に、フィンランドのイラストレーターがかわいらしいイラストで「新しいサンタクロース」を描き、珠玉の一冊となりました。クリスマスの新定番になる絵本です。
◇著者からのコメント
「サンタクロースは、クリスマスイブになると世界中の子どもたちにプレゼントをくばるんだよ。」
と初めて聞いたとき、わたしが思ったのは
「どうやって?」
ということでした。クリスマスイブ一晩で配り切るには、世界中の子どもたちの数は、ちょっと多いような気がしたのです。もう少し大人になると、「サンタクロースはお父さんなのに、どうして同時に『サンタクロースはいる』と言えるのだろう?」と思うようになりました。
そういう 「?」 を心のどこかに抱えたまま過ごしていたら、ある日いつもより1時間早く目が覚めた朝がありました。「しめた! あと1時間眠れる」と思っていると、「昔むかし、サンタクロースは一人であった。世界中の子どもの数が少なかったからである。」という、このお話のはじめの部分が思い浮かんできました。では、多くなったらどうなるのだろう? そのまま耳を澄ましていると、一人では配り切れなくなったサンタが2人になり、その代わりに体の大きさが半分になり、さらに時間がたつと4人になり、その代わりに体が4分の1になり……というお話の最後までが、一気に浮かびあがりました。それで、大慌てでそのすべてを書き取りました。そのとき書き取った話を出版させて頂くまでに、20 年かかってしまいました。
もし、子どもに
「サンタクロースって本当にいるの?」
と聞かれて困っている人がいたら、それに、サンタが誰だったか知って傷ついた気持ちをずっと持ち続けているような律儀な人がいたら、このお話を読んでみて欲しいと思います。『ひゃくおくまんのサンタクロース』たちが、そういう方々の心に少しでも届けば、と願ってこのお話を書きました。
◆読者はがきから
私は、サンタさんって本当に1人だけなのかと気になっていました。理由は、いろんな国に2日間でみんなにプレゼントをわたせるのかと、クリスマスイブにそう思ったからです。
でも、このひゃくおくまんのサンタクロースという本を読み、サンタさんは1人じゃないんだと思いました。
よくみるサンタさんは、おじさんサンタだけど、この本にのっているサンタさんは、小さい小人でとてもかわいいなあと感じました。
(10歳)
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娘のサンタさんからのメッセージカードを探していたときにみつけた1冊でした。ひらいた白いページにサンタさんからの手紙を書いて、そっとプレゼントと一緒に置いておきました。
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少しだけ立ち読みするはずが、先が気になって最後まで読んでしまいました。とても面白くて、子どもの夢をくずさずに、読み終わった後にも話が広がる素敵な本だと思い購入しました。いつか私にも子どもができて、「本当にサンタクロースはいるの?」と聞かれたときに読んであげたいなと思いました。
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暖かみのある絵を中心に、それぞじゃましない小さい文字が、絵をみている子どもに対する気配りと思いました。3才の孫がいますが、その親に向けてもプレゼントしたいと思い購入しました。
なるほど!と思えるオチ(?)、内容で、よく考えられていると思いました。感心しました。
めいっぱいにのびのびと描かれた絵も好きになりました。緑、赤、夜の闇、雪、フィンランドらしさ。クリスマスの時期には側に置いてみんなに見せたい、お気に入りの一冊に出会えました。幸せなクリスマスです。
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表紙のかわいさで手に取りました。買う気はサラサラなく、今度買いたいものリストに入れよう、くらいの気持ちで読んだのですが、なんか感動しちゃいました。書いた方は心が優しいんだなあと。
自分は親から一度もプレゼントをもらったことがありませんが、いつか自分の子には配達してあげたくなりました。
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小学校で絵本の読み聞かせをしています。やはり毎年子どもたちの中では「サンタはいるのか!?」問題で大さわぎです。この本は、全ての子どもに…というよりも、少しサンタさんに対しての疑念のでてきた子どもに…と思い購入して読んであげました。「そうやったんや!やからパパがもってきたんや!」と、ある男の子の目がキラキラしていました。
子どもの目に見えない何かを信じる能力は、こんな時代だからこそ大切だと思います。すてきな一冊をありがとうございました!!
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結末に「納得!」のかわいい絵本♡
表紙もとてもかわいいですね♡
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