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旅の断片 / 若菜晃子 【803】

1,760円

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未知なる国へ、未知なる自分へ。 登山の専門出版社の編集者を経て文筆家として活躍している著者による、待望の随筆集第2弾。さまざまな国の風景や人との交流、旅を通じて広がってゆく思考を、静謐な文章でまっすぐに綴ります。個人的な旅の記憶が濃やかに表現され、読者も体感できる情緒豊かな一冊。 2020年第5回斎藤茂太賞受賞。 静けさの中に芯の通った強さがある文章で、山の魅力をあますところなく綴った前著、随筆集『街と山のあいだ』は増刷を重ね、多くの山好き、本好きの方の心を捉えています。著者の濃やかな視点による表現は、ある場所、ある時間の、ある風景をくっきりと浮かび上がらせ、読者自身の記憶のようにさえ感じさせる力を秘めています。「旅の夜」からはじまり、旅先はメキシコ、イギリス、キプロス島、インド、ロシアのサハリン、スリランカなど多種多様。自然、人、食べものや文学など、著者の多角的な興味や造詣の深さを感じる一冊。 ◇著者プロフィール 若菜晃子(わかなあきこ) 1968年兵庫県神戸市生まれ。編集者。学習院大学文学部国文学科卒業後、山と溪谷社入社。『wandel』編集長、『山と溪谷』副編集長を経て独立。山や自然、旅に関する雑誌、書籍を編集、執筆。著書に『東京近郊ミニハイク』(小学館)、『東京周辺ヒルトップ散歩』(河出書房新社)、『徒歩旅行』(暮しの手帖社)、『地元菓子』(新潮社)、『東京甘味食堂』(本の雑誌社)など多数。初の随筆集『街と山のあいだ』(アノニマ・スタジオ/2017年刊)が好評。「街と山のあいだ」をテーマにした小冊子『mürren』編集・発行人。 ◇目次 ・旅の夜 ブリークの夜/夜、馬車に乗って/ラクダ使いのミティ/月夜の晩/夜の遊園地/夜の台北/夜の旅 ・メキシコ断簡 砂漠断簡 /コルテス海にて/樹上の神様/セント・イグナシオその後/遠のく扉 ・海の旅 海の仲間たち/海に入る/海に学ぶ/オランダ浜/海のクリスマス/海に帰る/ゴバンノアシ/Tさんのサンゴ ・人々の街角 昼下がりの町/家で着る服/ヌメアのフランスパン/気球の絵皿/地下鉄のトランペット/さいはての町/城壁の町/コボロイの音 ・英国、裏庭の冒険 冒険の地平/シオンの裏庭/裏庭三題/別世界からの帰還 ・地中海の島キプロス キプロスの教会/キプロスの壺/キプロスの切手/キプロスのお菓子/キプロスの木/キプロスの化石 ・土産ばなし 自分土産/買わない後悔/台座の石/ハンカチ四題 ・インドのおじさん 蚊の青年/サモサのおじさん/運転手のマヘジ/子煩悩なオーナー/エローラの石窟/インド門の僧侶 ・サハリン点描 サハリン点描/サハリンの列車/琥珀海岸 ・インドネシア・スマトラの雨 クワ王様/おばあさんのせんべい/交差点の自転車レース/市場の甘味食堂/ロニのお守り ・花のスリランカ 花の玉座/仏の手/紅茶丘陵/女学校の記念行事/日曜日の夕暮れ/名もなき駅 ・滞在国・都市名一覧 ・おわりに ◆読者はがきから 若菜晃子さんの本は2017年の朝日新聞の記事で初めて知り、『街と山のあいだ』を購入しました。それから本が出るたびにずっと愛読しています。ご自分の感じたことを素直につづった文章が好きです。女性ならでは、と言ってもいいのでしょうか。 私は毎年8月に小諸の家に滞在するのですが、浅間山を毎日眺めるだけ。(どんな山も)登ったことはありません。若菜さんのご本で旅をしています。これからも旅のお話をお待ちしています。 ===== コロナが始まって不安が大きく、在宅勤務にも不慣れだった頃、町の書店も閉まっていてアマゾンで『旅の断片』を手に入れました。毎日少しずつ読み進めて、読むと気持ちが落ち着いて、今でも時々読み返します。『旅の彼方』もそんな一冊になるだろうと思っています。 ===== 若菜さんの本と出会って、ひとつひとつのお話をよんでいるとまるでその場に自分も一緒にいるような気持ちになります。見たこともない、山や街の風景が目に浮かんで、出会ったこともない人や動物が目の前にいて、とてもたのしくてわくわくします。聞いたことのない生き物の名前が出てきたら調べてみて、こんなのが海にいるんだ…と自分の海の中にいる気分になったり。 身近な話では国語の恩師との思い出ややりとりのお話がすきで、なにか一緒になってなつかしく思ったり。 装丁やデザインもとても気に入っています。ちょっとおしゃれで、軽くて、出かける時にもちあるくのもよいサイズと重さです。本棚に並べてもおしゃれで久しぶりにいい本に出会えたな…と満足しています。 ===== はじめて、旅の本を買いました。基本的に国内旅行しかしませんが、旅先の町をもっと歩いてみたいと思いました。 ステキな本をありがとうございます。 ===== 今の情勢もあり、サハリンでのお話は切なくなるものがありました。ここ数年はコロナがあり、海外に旅行に行くことはかなわなかったので、読んでいて実際に現地に行ったような気持ちになれました。水彩画のような文章だと思います。他のご著書もこれから読もうと思っています。 ===== 本当に言葉が美しくて素敵な作品でした。たまたま旅先でみつけ手にとったのですが、本当に買って良かったと思いました。自分もその場を訪れたような、そんな情景が浮かんできてとてもたのしかったです。そして若菜さんのやさしさ、人のよさが至るところから伝わってきて、こちらも非常にやさしい気持ちになれました。もっとたびに出なければと思いました。本当に素敵な作品をありがとうございます! =====

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