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《あなたを否定するのは誰か?》
自身も長らく躁鬱病をわずらい、「いのっちの電話」で死にたいと悩む人たちの声を聞き続けてきた、坂口恭平さん。誰もが一度は経験のある「自己否定」を8つのステップで解明します。自分で自分をいじめない方法を伝授します。
【編集者のおすすめポイント】
躁鬱病である坂口恭平さんは鬱になるたびにその経験を著作として発表してきました。今回は鬱から裾野を広げた自己否定がテーマです。自己否定と聞いて身に覚えのある人や、現在進行形で否定し続けている⼈も多いはず。書名に100日間とあるように、自己否定は簡単にやめられるものではないかもしれませんが、やめるためのきっかけとなり、つい自分を否定してしまう⼈の気持ちを受容してくれる内容です。悩む読者に坂口さんが側で語りかけてくれるような文体が、自己否定から抜けるきっかけを与えてくれるでしょう。著者が鬱の時に書き続けた日記も併録。
◇著者プロフィール
坂口恭平(さかぐち きょうへい)
1978年、熊本県⽣まれ。2001年、早稲⽥⼤学理⼯学部建築学科を卒業。作家、画家、⾳楽家、建築家など多彩な活動を行う。2004年に路上生活者の家を収めた写真集『0円ハウス』(リトルモア)を刊行。著作は『生きのびるための事務』(マガジンハウス)、『ゼロから始める都市型狩猟採集生活』(太田出版)、『独立国家のつくりかた』『苦しい時は電話して』(講談社)、『モバイルハウス 三万円で家をつくる』『TOKYO⼀坪遺産』(集英社)、『家族の哲学』(毎⽇新聞出版)、『継続するコツ』『幸福人フー』(祥伝社)、『TOKYO0円ハウス 0円⽣活』(河出書房新社)、『躁鬱大学』(新潮社)、『発光』『よみぐすり』(東京書籍)、『自分の薬をつくる』『お金の学校』『中学生のためのテストの段取り講座』(晶文社)、『土になる』(文藝春秋)『まとまらない人』(リトルモア)など。小説家として『幻年時代』(幻冬舎)、『徘徊タクシー』(新潮社)、『けものになること』(河出書房新社)を発表。ほか画集や音楽集、料理書など、多数の著作がある。自ら躁鬱(そううつ)病であることを公言。2012年から死にたい人であれば誰でもかけることができる電話サービス「いのっちの電話」を自身の携帯電話(090-8106-4666)で続けている。2023年2⽉には熊本市現代美術館にて個展「坂口恭平日記」を開催。
◇目次
はじめに
STEP 1 自己否定とはなにか
STEP 2 自己否定を書き出す
STEP 3 第三者を登場させる
STEP 4 あなたを否定するのは誰か?
STEP 5 元気な時の自己否定
STEP 6 自己否定と葛藤
STEP 7 自己否定の正体
STEP 8 一人ではなくなる
おわりに
[日記]自己否定をやめる100日
◆読者はがきから
この本を読んで、自己否定をすることが、いかに無駄か、心の底から理解できました。これからもゆっくりじっくり、幼い頃の自分をいやしてあげたいなと思います。
一番印象に残ったのは、P72〜の幼い頃の坂口さんがタビトさんに守ってもらっているシーンです。私の中の罵倒する「誰か」は自分ではなく他人だと気づけたことがこの本を読んでよかったと思えたポイントです。
この本を出版してくださってありがとうございました。
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適応障害になり仕事を辞め、すべてがうまくいかなくなって落ち込んでいた時期に友人のすすめで読みました。この本のワークをしながら少しずつ自分への捉え方を直していき、転職活動も無事に終えることができました。
坂口さんにいつも勇気づけられるのは、弱いところもすべて見せてくれ、私たちと同じ所まで下りてきて同じ目線で語ってくれるからです。この本にも出会えて感謝しています。
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本を購入してから実際に読み始めるまで2ヶ月かかりました。ずっと「葛藤」していたのです。しかし、信頼できる坂口さんの書籍なのだから何か怖いことにはならないだろう!と意を決して読みました。読み始めて最初の2日間、どちらの夜も悪夢を見ました。自分の中で何らかの自己革新が起きたのだと思います。目覚めはスッキリでした。
この本を書いてくださって、ありがとうございました。
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ものごころついた時からソフトに息苦しく、「このままじゃダメだ」と思いながら生きてきました。本書を読んでその原因が分かり(自分の場合は母と姉)、言葉にして反論することで驚くほど心が軽くなりました。読み始めて40日くらい、たまに自己否定が顔を覗かせることもありますが、丁寧に反論し、自分の心の部屋の中にいる小さな自分を優しく抱きかかえるようにして、心を落ち着かせることができるようになってきました。
「自分に愛情を与えること」といろんな本に書かれていますが、こんなにすんなりとした気分でできたのは初めてです。坂口さんに感謝しています。
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自己否定が癖になっていてなかなか癖をやめられなかったのですが、ドリルを始めて4日目に、“否定”だけではなく“福”も深く感じたいと思い「否定」ノートと「福」ノートと2つ取り組むことにしました。もういろいろ自分が変わり始めてます。本当に、本当に心から素晴らしい本をありがとうございます。
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初めて坂口恭平さんの本を手に取りました。私は、うつ、パニック、不安障害を患っています。自己否定してしまいます。他人には笑顔を取って「いつも元気」と言われがちです。そんなことないのに。
でも、この本は寄り添ってくれる内容です。だから、強くなれそう。1人じゃないと思える。
ありがとうございました。
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あますことなく、惜しみなく体験したことを科学し、論理的に建設的に方法を分かりやすく教えてくださりありがとうございます。
実は、『生きのびるための事務』を先に読んでいて腹におちなかったんです。自己否定が原因だと思います。私にはこの本を先に読むことが必要でした。
私の中の小さな私と手をつないでやっていけそうです。出版してくださりありがとうございました!救われました!
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まだ1/3くらい読んだところですが、スラスラと読めます。『自己否定を……』というタイトルなので読むうちに気持ちが沈むかな、とも最初思っていましたが、今のところそういったこともなく、坂口さんの優しい語り口にいやされています。
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とても前向きになれる本でした。自分自身も辛く困っている症状だったので、1人じゃないと思えて嬉しくなりました。
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読んでいて涙が出てきました。自分の幼少期から、今に至るまでの家族との関係を思い出し、辛い気持ちになりました。でも、坂口さんが77日間で自己否定をやめられたと書かれていて、私も勇気を出してこの8ステップを実際に紙に書いて進めてみたいと思いました。
表紙などに描かれた小さな鳥(?*注:ペンギン)のキャラクターがかわいいです。読了後、このキャラクターがさらに愛おしいと感じるようになりました。
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