



ひとりもまた とてもいい
料理家、文筆家の高山なおみさんの日記エッセイ『帰ってきた 日々ごはん』シリーズ第15巻。コロナ禍の2021年1月~6月の日記を収録。冬の山の匂い、近づく春。ちくちく裁縫をしてパンをこね、深呼吸をしながら神戸でひとり清々しく生きる日々が綴られています。
高山さんが撮影された写真の「アルバム」、月ごとの読むレシピ「おまけレシピ」、著者による「あとがき」、アートディレクター・スイセイさんが自らの暮らしを綴る「スイセイごはん」付き。
シリーズ累計20万部を超える、高山なおみさんの人気日記エッセイ『帰ってきた日々ごはん』シリーズ第15巻。2002年からの日記が本になり、27冊を超えるロングセラーです。
神戸の空と山と海に囲まれた住まいで、季節や自然の移ろいを感じながら暮らしている高山さん。展覧会に出かけたり、リトアニアのDVDを観たり、本を読んだり、刺繍や裁縫をしたり。どこに行くにもまだマスクが欠かせなかった3年前、コロナ禍でもなお、変わらぬものに目をこらし、ごはんを作り、仕事をし、自らの生活をじっくりと紡ぐ日記からは、「暮らし」の確さと頼もしさを感じます。
カバー装画や扉は、著者の友人であるデザイナー&イラストレーターの川原真由美さんによる、著者が暮らす神戸の風景の絵や写真で構成されています。
*『日々ごはん』シリーズはすべて、本の上部がギザギザな、「天アンカット」仕様です
◇著者プロフィール
高山なおみ
1958 年静岡県生まれ。料理家、文筆家。レストランのシェフを経て、料理家になる。におい、味わい、手ざわり、色、音、日々五感を開いて食材との対話を重ね、生み出されるシンプルで力強い料理は、作ること、食べることの楽しさを素直に思い出させてくれる。また、料理と同じく、からだの実感から生まれた文章への評価も高い。著書は、経験や体験に裏打ちされた料理書や料理エッセイのみならず紀行記や日記、絵本など多数。
◆読者はがきから
『日々ごはん①』を初めて書店で手にして1行2行と読み進めていった時、家でじっくりゆっくり読みたいと感じました。その時から「日々ごはん」の大ファンです。それ以上に作者の高山なおみさんの大ファンです。
年月が過ぎましたが、今も『日々ごはん』〜『帰ってきた 日々ごはん』を読むことができて嬉しい限りです。時折、テレビで高山なおみさんの暮らしぶりを拝見し元気なお姿を見ることができて本当に嬉しく思います。次の新刊を楽しみに待っております。
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読んでいると深呼吸するように胸がスーッとしていきます。友達のすすめで、ネットの「日々ごはん」を読んでいたのですが、本に触れながら読むと、格別の時間です。
私にとって『帰ってきた 日々ごはん⑮』は、ベッドの上でちびちび読む、一日のお楽しみです。読んでいると自分が神戸に住んでいて、ゆったり海を眺めたり、朝寝坊したりしている気分になり、心が安定し、よく眠れます。
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心が充たされていないとき買い物をしすぎる傾向があり、いつか高山さんが「物を買いすぎると自分を傷つけている気がする」と書かれていたのがとても刺さり、心を充たすことを真剣に考えるようになりました。稼ぎはよいけれど稼いだだけ使ってしまう会社勤めをやめ、副業としていた物書き業に専念することにしました。さてどうなるでしょう。今は身体をならしているところです。
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書店に行き、久しぶりに高山さんの『帰ってきた 日々ごはん15』の本が目に止まり購入しました。年齢も近く料理(食べることも)好きな私には「日々ごはん」シリーズは最高です。読んでいて神戸の様子、日々の生活が手にとるようにわかりあっという間に読みあげます。
今後もこのシリーズを楽しみにしております。
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たまたまつけていたテレビで高山なおみさんを知りました。「いちごのチーズケーキ」を作られていました。なんだかよく知っている料理家さんとは違う、とても静かなゆったりした、でも気取っていない人だなと思いました。その日をきっかけに図書館で本を借り、すごい勢いで読み続けました。レシピも気になりましたが、家族との会話(スイセイさんやご実家)にもハッとさせられたり、ドキッとしたり、いろいろ感じさせられました。
高山なおみさんは私の心の中で勝手にお姉さんと思って、こんなふうに日々、天気を感じ、外の音を聞き、人と仲良くしていきたいと思っています。
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